2014年1月31日

ペーパークラフトの道具[3]貼る編

第三回は〈貼る〉道具です。

接着剤

ごく簡単なお子さま向けのペーパークラフトなら別ですが、スティックのりや液体のりは推奨しません。
接着力が弱く、乾きも遅いためです。
せめて木工用ボンドがあると良いかと思われます。
ペーパークラフト専用・紙専用と謳われている商品もあります。
私は最終的にコニシボンドのGクリヤー(皮革・布・合成ゴム用)という接着剤を使っています。

2014年1月30日

ペーパークラフトの道具[2]折る編

第二回は〈折る〉道具です。
山折り・谷折り線をなぞって溝をつくるのに使う道具です。
精密なペーパークラフトを作るためには必需品と言っても過言ではありません。
スタイラスではなく、カッターで紙の表面だけをうっすら切るという手法もあります。

スタイラス(トレーサー)

通称「先のとがったもの」。
手芸用品として上記の名称で販売されていますが、インクのでなくなったボールペンなどでも代用できます。
千枚通しでも可。ちょっと先が尖り過ぎですが。
カッターの刃がついてない側でも可。
つまり何でもいい。

2014年1月29日

ペーパークラフトの道具[1]切る編

ペーパークラフトを作るにあたって、必要な道具たちを紹介します。
第一回は〈切る〉道具。
はさみとカッター。どちらも必需品。
手を切らないように気をつけて・・・。つ[バンソウコウ]

はさみ

子供用のはさみみたいな安全のため先っぽが丸くなっているタイプより、鋭利なタイプのほうが使いやすいです。
カッターがあればいらない?と思われがちですが、 はさみのほうが切りやすい部分もあります。

2014年1月28日

紙のお話[2]

前回と同じく、展開図を家庭用プリンターで出力する場合を想定しています。

紙の色合い・風合い

ひとくちに「白い紙」と言っても、色々です。
漂白したような真っ白な紙なら、シャープでビビッドな印象に。
ほんの少し黄色みを帯びたような紙なら、あたたかみのある印象に。
同じ色でも、地の色が違うと印象が変わってきます。

専門的には紙の白さは「白色度」という数値で表されるようです。
白色度が高ければ白く、低ければ色味がかった紙、ということになるのでしょう。
作品の印象に合わせてこだわってみると良いかも。

色紙(いろがみ)を使う

色紙を使ってペーパークラフトをつくる場合、2つの方法があります。
(1)線画データを直接プリント
(2)別の紙に出力したものをトレースする

線画のみのデータが手元にあるなら、そのままプリンターで。
プリンター対応のカラーペーパーが販売されています。

色付きのデータ、または持っている紙がプリンターに対応していないなどの場合は、手書きでトレースします。
トレーシングペーパーを使うのもよいですが、〈山折り・谷折り線に折り目を付けるときの道具〉を使ってなぞると線が目立たず、また折り線付けの手間も省けます。
この〈道具〉というのはスタイラスとかトレーサーと呼ばれるものなのですが、これについては後日、他の道具と一緒に説明したいと思います。

おしまい*

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2014年1月27日

紙のお話[1]

今回はペーパークラフトに使う紙についてです。
ここでは、ペーパークラフトの展開図を家庭用プリンターで出力する場合を想定してお話しています。

紙の目

紙は、「目」に沿う方向には、破りやすく折り曲げやすいのです。

ペーパークラフトでは、切るのはハサミやカッターを使うからいいとして、問題は紙をロール状に巻くときです。
特に、ただでさえ難しい細い円柱状のパーツ。
自分のプリンターで出力した展開図がうまく作れないときは、紙の目を確認してみるとよいかも。
一般的に使われている用紙はタテ目(紙の長いほうの辺に沿った目)の場合が多いみたいです。
(コピー用紙のような薄い紙にも目はあるようですが、まあ別に気にしなくても大丈夫でしょう。曲がらないなんてことはまずないので。)

紙の厚さ

各メーカーさんが〈ペーパークラフト用にオススメ〉として販売している家庭用プリンターの専用用紙は、だいたい0.21〜 0.23mmくらいの厚みです。
コピー用紙が0.09mmくらいなので、倍以上の厚みですね。

ペーパークラフトに使う紙には、これといった決まりはありません。
展開図を縮小して小さいペーパークラフトを作りたいときには、私はもっぱらコピー用紙を使っています。
むしろもっと薄い紙が欲しい・・・

紙の種類

造形の精密さを際だたせるため、あえてシンプルにホワイトモデルで勝負しているペーパークラフトもあります。
ですが、一般的には展開図に色が塗られていることが多いです。
家庭用プリンターで出力するには、「マット紙」と呼ばれるツヤのない紙をオススメします。
あえてツヤのある「コート紙」の質感を活かすのもいいかもしれませんが、マット紙と比べると色がのりにくく、インクが剥がれやすい気がします。(プリンターの機種によっても違うかな?)

つづく*

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2014年1月26日

ペーパークラフト=紙でつくること


このブログでは、ペーパークラフトに関する話題を中心に扱います。

ペーパークラフトは、雑誌の付録やイベントで配布されていたり、学校の図画工作の時間で学んだりもします。
誰しも一度は触れたことがあるのではないでしょうか?

ペーパー()+クラフト(工芸)とは、で立体をつくる遊び、もしくはアートです。

本物と見間違うような精密な模型はペーパーモデル、簡単な紙のおもちゃはペーパートイと呼び分けられていたりもします。
ここでは全部ひっくるめて「ペーパークラフト」と言っています。近年では「ペパクラ」とも。

ペーパークラフトには、 純粋に紙だけを使って作られたものもあれば、糸やテープ、木材・針金などが使われているものもあります。
でも、作品のほとんどが紙。90%くらいは紙のはずです。

紙という身近な素材でありながら、造形の可能性は無限といっても過言ではありません。
次回は、ペーパークラフトの要である、についてお話したいと思います。

このブログについて

「ペパグラフ」は、ペーパークラフトについて綴るブログです。

ネット上には、無料でダウンロードできる展開図や、個性的な作品を世に送り出しているデザイナーやメーカーが、国内外を問わずたくさんあります。
なのに、その情報を紹介している日本語のサイトは案外ありません。

このブログでは、ネットの海に点在するペーパークラフトに関するニュースや情報を集積し、管理人がおもしろいと思ったペーパークラフトを、実際に作ってみたりしながら、ゆるゆると紹介していこうと思います。

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はさみちゃん:趣味はペーパークラフト。
他の方の作品を組み立てるのはもちろん、たまに自分で展開図を描いたりもします。
紙の限界を超えたい。


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